視察研修にきています~し尿処理施設~

2026年10月7~9日、三戸地区環境整備事務組合議会で、福岡県に視察研修にきました。
はじめに、三戸地区環境整備事務組合(長いので以下三環)について簡単に説明します。
三環の主な事業は3つです。また、各メイン施設で使っている建物の経過年数も記載します。
★ごみ処理(焼却、埋立等)…主施設である焼却炉は平成6年から供用。(築32年目)年間処理量は約8000t。次回更新は八戸市を含めた広域化の方針。計画進行中。
★し尿処理(浄化)…昭和62年から供用。(築39年目)年間処理量は約17,000㎘。
★葬祭場(人および動物の火葬)…令和3年から供用。(築5年目)年間火葬件数は約600件。
これらを共同で行うために三戸地区の3町(南部町、三戸町、田子町)が昭和39年に作った組合です。組合の運営内容を協議するため各町から担当の議会議員が参集され、定期的に議会を行っています。私は議員2期目の令和5年から参加しています。
今回の視察研修は40年近く操業し更新が近づいている「し尿処理施設」について、どういった処理工程を選定するかの参考にするため行いました。視察先は①田川地区広域環境衛生施設組合 田川地区クリーンセンターと ②みやま市バイオマスセンター ルフランです。簡単に概要と感想をまとめます。
①田川地区広域環境衛生施設組合 田川地区クリーンセンター
田川地区の8市町(人口約12万人)が共同で建設し令和3年から供用。特徴は大規模な機械設備で汚泥の含水率を70%以下にし、資源化(ごみ焼却の助燃材、ペレット状の堆肥)しやすくしていることです。ほとんどの工程を大型の機械が担っているため、初期費用はかかるものの省人化、省エネルギー化が図られている印象でした。
ペレット型の堆肥は搬入量の約1割程度を加工し住民に無料提供しているそうですが、まだ認知度が低いのか需要は横ばいとのことでした。濃縮しているので成分が強く、調整しながら使う必要がありそうだ、と農家の議員さんから教わりました。
②みやま市バイオマスセンター ルフラン
みやま市(人口約3万人)が単独で整備したバイオマスセンターです。平成30年から供用。特徴はなんといってもバイオガスを使った「再生可能エネルギー」の生成です。平成23年の東日本大震災、原子力発電所の事故を受けて、自前で発電できる設備を置くこと主目標にしたそうです。
その方法は、生ごみを収集しし尿と混ぜて発酵させバイオガスを発生させます。また汚泥は液肥に加工し町民に無料提供されています。(運搬、散布は料金発生)ペレット型と違い濃度は低く大量に散布が必要ではありますが、一般家庭においても気軽に利用されているようで「余らない」とおっしゃっていました。
驚くべきは、生ごみ収集により焼却ごみ量がみるみる減っていること。2013年と比べて48パーセント減量したというのには驚きました。し尿はごみはどんなに処理してもかならず「最終処分=埋立」しなければいけないごみが残ります。最終処分場の長寿命化にも貢献しているということでした。
どちらの施設にもメリット・デメリットがあり地域の農業とも深くかかわっていることを確認できました。特に初期投資とランニングコストについて、実際の稼働状況を見学しながら肌身で感じることができたのは大きな収穫です。三戸地区にはどのような施設を整備すべきなのか、引き続き勉強していきたいと思います。