2024年3月19日(火)
南部町ではじめての「認知症サポーターステップアップ講座」開催されました!
私は認知症地域支援推進員として、「オレンジカフェ」の紹介を担当し、現在毎月開いている町内2か所のオレンジカフェ(八幡のゆ、雅)の話をしました。
なんと言っても、研修のメインは小規模多機能ホームサテライト「おむすび」のTさんの話です!
運営会社、くらしラボのテーマは
あなたの”ふつう”を考える
だそうです。
それって具体的にはどういうこと?というと
・タイムスケジュールと業務を廃止…デイに来たお客様が、自分で1日の過ごし方を決める
・できることはやってもらう…献立もきまっていない。その日のチラシをみて、スーパーに食材を買いに行って一緒に作る。
・やりたいことは我慢しない…「死ぬ前に故郷で墓参りしたい」という方と一緒に金沢まで行ったことも!
実はこれらって、介護を受ける前は「ふつう」にみんなやっていることです。
Tさんは、学卒で入社した特養で感じた介護施設で感じた「おかしいな」という気持ちを次のように言ってました。
①できることでもさせない…手伝えば調理できるのに、「座っててくださいね」という。どんどんできないことが増えてしまう。
②選択をさせない…食べるもの、着るもの、今日一日の過ごし方を本人が選ぶ機会を作らない。
③リスクをとって何かを諦めてしまう…「転倒したら危ないから、車いすで」「人込みは感染の危険があるから、出かけない」など。
※これは認知症当事者の丹野さんも「失敗する権利を奪われる」と痛烈に批判していますね。
④自分たちの中で完結しようとする…外出しない、交流しない方が絶対「ラク」です。でもそれって楽しいですか?
私も施設職員の一人として、耳が痛い話ばかりです。
この「おかしい!」に本気で取りくんで、実現しているのがすばらしい✨
今日研修に参加した方は、誰もが「私に介護が必要になったらこの施設に入れてください(T_T)」と思ったことでしょう。
「業務」ではない仕事をするには、職員の「何のために、われわれは働いているのか?」という強い信念が必要です。
それを、どうやって職員と共有しているかを聞くことが、この研修のメインテーマでした。それこそが、認知症サポーターに求められていることだと思うからです。
Tさんが大切にしていることは、
「とにかく面談」だそうです。
なるほど…
直属の上司である管理者との面談はなんと3か月に1回+随時!
こんなにやってるところって他にあるのかなあ?
大事なのは、その、面談をする管理者が代表と同じ方向をむいていることですよね。
私は、月イチの会議や研修会、その反省会などが絶好のチャンスだと思っていますが、、個別ではないので、一方通行になることもしばしば。(反省)
他にも驚いたのは、特に意識して、内部向けに自分の活動や考えを発信しているとのこと。「自分たちがどんなところで働いているのか、何を目指しているのか知って欲しいから」という言葉に、これまた耳が痛くなりました。
何から取り組まなきゃいけないか?すごく明快に伝わってきた1日でした。2023年度末になってこんな日が訪れるとは!
・まずは情報発信。個人や施設のブログ更新を定期的にやっていく。これができない時ってかなり危険信号。
・管理者との情報共有時間をつくる。その上で、面談についても検討していく。
最後に、わたしの”ふつう”って何だろう?と考えました。
年をとっても、こうだったらいいなあ、というのが下の写真。
私は、もう無差別に子どもが好きです。
子どもが笑っている顔を見るとたまらない幸福感に包まれます。
だから、将来的には保育と一緒にやっていきたいという気持ちはやっぱりあるなー。
…ということの確認もできた研修会でした。