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向小の底力~サンタ号と閉校式式辞~

閉校する向小学校にアルパジョンサンタ号が来校

年末の報告です。

2022年12月21日、向小学校に、かの有名な

「アルパジョンサンタ号」が来てくれました!!

↓その時の動画がYoutubeにアップされていますよ~♪

R4.12.21南部町立向小学校にアルパジョンサンタ号が来校

今回の来校は向小卒業生S氏の声掛けで、

同級生の方を中心に協賛が集まり実現したとのこと。

 

動画を見てくださった皆さん、

サンタ号に感激する子どもたちと、

バックに写る雪景色の向小学校を

ぜひ思い出の中に焼き付けてください(*´▽`*)

この場所に、この地域に、子どもの声が響き続けてほしいですね。

 

サンタ号に寄せて、

現校長先生の閉校式式辞の一部を紹介します。

 

閉校式で聞いて、これを卒業生にも届けたいと思い

校長先生にかけあったところ快諾していただきました。

 

向小学校に関わったすべての人に届いてほしいメッセージです。

 (~の部分は中略しています)

 

式辞

実りの秋を迎え、ふるさと南部町は一年の中で

最も豊かな季節を迎えています。

明治 大正 昭和 平成 令和と

五つの時代を駆け抜けてきた向小学校の閉校にあたり、

感謝と惜別の思いを込め、

校長として一言ご挨拶申し上げます。

 

この半年間、今日の式典に向けて準備を進めてまいりました。

146年間の歴史を紐解くごとに

向小学校が、いかに地域に根付き、

愛され地域と共に歩んだ学校であったか

ということを実感する毎日でした。

さて、児童の皆さん。

皆さんは宮沢賢治さんの童話で「いちょうの実」

というお話を知っていますか。

(ここで数名の児童が挙手しました。すごい読書家!)

校長先生はこのお話が大好きで、

秋になっていちょうの葉っぱが色づく頃

このお話を読み聞かせでクラスのみんなに読んでいました。

 

向小学校にも百年以上前から

学校のシンボルとなっているいちょうの木がありますよね。

もう少しすると、葉っぱも実も黄色くなって

地面に落ちてきます。

 

賢治さんはその様子を、

お母さんであるいちょうの木から、

子どもであるいちょうの実たちが別れ

新しい世界 新しい旅に出発する

と例えてお話を書いています。

ぜひあとで読んでみてください。

 

残念ながら、向小学校は

来年の三月で閉校してしまいます。

いちょうの木のお母さんが、子どもたちとの別れを悲しんで

髪の毛である葉っぱをすべて地面に落としてしまうように

向小のいちょうの木からも

みなさんとの別れを悲しむ声が

聞こえてくる気がします。

 

しかし、向小学校で146年間続いてきた

学校と地域を結ぶ

人と人とを温かく結ぶ絆は

これからも永遠に続くと信じています。

 

一年生から六年生のみなさん。

 

(ここで、児童みんなが「はい!」と元気な声で応えました。

在校生の一致団結した姿に、参列者みな感動した瞬間)

 

あなた方は宮沢賢治さんのいちょうの実です。

向小学校を開校以来見守ってきた

大銀杏の子どもたちです。

たとえ学校は閉校しても、

向魂を引き継いで

新しい場所で 新しい世界で

思う存分活躍することを願っています。

皆様の心の中に向小学校が

いつまでも残り そして、

子どもたちの未来が一層健やかなものであるよう

心からお祈り申し上げ、

閉校式のあいさつとさせていただきます。

 

令和四年 十月八日 南部町立向小学校校長

 

以上です。

現校長先生は、7年前まで向小学校で教鞭をとられていた方で

向小学校への愛があふれた方です。

最後の1年間だけの校長先生ですが

保護者、卒業生ともその人事に感謝と感激でした。

この場を借りて、心ある教育行政の方々に

感謝申し上げます。

 

閉校まであと3ヶ月!

いっしょに駆け抜けましょう!

作成者: aikudou

青森県三戸郡南部町(なんぶちょう)の町議会議員です。
1983年茨城県生まれ、千葉県育ち。
「大家族と自然の中で育児したい」という夢を叶えるため、2012年から連れの故郷『南部町』へ移住しました。
はじめは南部弁が聞き取れず四苦八苦(^^;
今では南部町の豊かなフルーツと雪景色に魅了され、「この素敵な町のファンをもっと増やしたい」と議員になることを決意。
高齢者施設「八幡のゆ」施設長、5児の母、移住議員の日常をレポートします。

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